映画に感謝を捧ぐ! 「華麗なる週末」

映画感謝人GHMです。

 今回はマーク・ライデル監督の「華麗なる週末」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ウィリアム・フォークナーの小説「自動車泥棒」を

 もとにして作られた本作は

社会性とファンタジー性がバランス良く配合された道中映画であります。

 人間社会の暗部や風俗描写を巧みに抽象化し

 ユーモアの味付けを施すことによって

 過激な映像表現や説明描写の多用では得難い「背景を想像する」楽しみと

 説教臭を打ち消し、素直な気持ちで鑑賞する環境をもたらすことを可能にした

 スタッフ&キャスト陣の技巧とサービス精神は

 私に純度の高い感動とアクション・サスペンスとは異なるスリルを

 体感する機会をもたらしました。

 まさに「社会派&人情劇風味の冒険映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 和やかな空気を放ちながら鋭い風刺の刃を放つ本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。