映画に感謝を捧ぐ! 「ドリームキャッチャー(2003年版)」

 映画感謝人GHMです。

 今回はローレンス・カスダン監督の「ドリームキャッチャー(2003年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 

 スティーブン・キングの同名小説をもとにして作られた本作は

 映画史上最大級の「つかみ所のなさ」を誇る怪作であります。

 SF・ホラー・青春映画にありがちな要素を

 バランス感覚に囚われることなく融合させる事によって生じる「映画的混沌」は

 私に、ミステリー映画とは異なる形の「予測を裏切られる感覚」と

 物語の一貫性から解放された物語ならではの「奇妙な躍動感」を

 堪能する機会をもたらしました。

 

 (名優M・フリーマンの「意外な活用法」や

 S・キング原作映画特有の「苦い結末」に背を向けて

 ハリウッド流ハッピー・エンドの流れを汲んだ幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「ジャンル混合映画」のスリルと凶暴性を体現した作品であると言えるでしょう。

 前半の神秘性をかなぐり捨てて「暴走機関車」と化していく物語が

 ジェット・コースター的なスリルを生成していく光景に圧倒される本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。