映画に感謝を捧ぐ! 「パルプ・フィクション」
映画感謝人GHMです。
今回はクエンティン・タランティーノ監督の「パルプ・フィクション」に
感謝を捧げようと思います。
見えざる運命の輪によって結びつけられた
悪人たちの姿を描いた本作は
Q・タランティーノ監督のやりたい放題精神と知略によって生を受けた
異色の極道映画であります。
凄まじい勢いで吹き荒れるセリフと小ネタの嵐
凶暴さと親近感を兼ね備えたキャラクター
複雑怪奇な人間模様を時間経過を無視して並べているにもかかわらず
「論理的破綻」をほとんど感じさせないストーリー展開
軽快にして古風な音楽が一堂に会する光景は
私に「趣味と娯楽的サービス精神をバランス良く配合した」映画の醍醐味と
「人生」に宿るスリルとサスペンスの醍醐味を堪能する機会を
もたらしました。
(J・トラボルタの「悪漢俳優」としての才能を覚醒させた作品である点も見逃せません。)
本作こそ「不人情劇の強豪」と呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。
我流を貫き、徹底的に鑑賞者を選ぶ潔さと
登場人物の行動に説得力と現実味を持たせることによって
「悪に満ちあふれた世界」を魅力あるものにする作劇力によって
趣味人映画の歴史に輝く巨星となった本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。