映画に感謝を捧ぐ! 「新婚道中記」

 映画感謝人GHMです。

 今回はレオ・マッケリー監督の「新婚道中記」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 アーサー・リッチマンの戯曲をもとにして作られた本作は

 恋愛要素とドタバタ要素が交錯する作品であります。

 猜疑心によって引き裂かれた夫婦による「再生への道のり」と

 彼らを取り巻く人々の「巻き込まれぶり」を

 ドタバタ喜劇と恋愛劇を融合させたかのようなスタイルで描くことによって

 泥試合的な状況を「喜劇」に変えてしまおうという試みは

 私に「泥試合をユーモラスに表現する」喜劇的加工法の妙技と

 「リアリズムの枠に囚われず、浮世離れした物語を貫く」作劇的精神力の醍醐味を

 体感する機会をもたらしました。

 まさに「大人の関係と子供心を兼ね備えた」夫婦喜劇であると言えるでしょう。 

 周囲を巻き込みながら展開される「つむじ曲がりな愛情表現」を

 喜劇性を失うことなく描ききった本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。