映画に感謝を捧ぐ! 「スリー・キングス」

  映画感謝人GHMです。

 今回はデイビッド・O・ラッセル監督の「スリー・キングス」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 湾岸戦争直後のイラクで展開される「宝探し」の顛末を描いた本作は

 暴力と皮肉に彩られた戦争映画であります。

 アメリカの「建前と本音」によって翻弄され、混乱をきたしたイラクにおいて

 己の正義を貫こうとする兵士たちの姿を

 活劇的アクションとブラック・ユーモアを交えながら描くという試みは

 私に「戦争における大義名分の空しさ」と

 「現代の戦争におけるマスコミの活用法」を目の当たりにする時間をもたらしました。

(「意図的に不鮮明な映像を作る」手法によって臨場感を高めると同時に

 想像力を刺激している点も見逃せません。)

 まさに「冒険のスリルと戦争の空しさ」が共存する作品であると言えるでしょう。

 戦争アクションの形態を取りながら

 個人の正義漢と組織の偽善性のせめぎ合いを写し出した本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。