映画に感謝を捧ぐ! 「羊たちの沈黙」
映画感謝人GHMです。
感謝を捧げようと思います。
トマス・ハリスの同名小説をもとにして作られた本作は
背徳の美に彩られた犯罪捜査映画であります。
安楽椅子探偵映画・癒し系映画・異常心理劇を融合させたかのようなストーリー
「登場人物のアップ」・音楽・効果音を巧みに操ることによって
会話劇を心理戦の領域にまで高めることを可能にした技術力
宗教画的に表現された残酷描写が一堂に会する光景は
私に「ジャンル融合型映画」の醍醐味と
「悪を追うことによって悪に心理を蝕まれる」恐怖を同時体験する機会をもたらしました。
本作こそ、サスペンスの伝統芸時代の空気を融合させることによって
異常心理映画の新次元を切り開いた作品であると言えるでしょう。
知性・紳士性・凶暴性を兼ね備えた「怪物」が
若き捜査官を心理的に育成するという奇妙な状況が
時間と共に「奇妙な快感」を呼び起こす本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。