映画に感謝を捧ぐ! 「デッドフォール」

 映画感謝人GHMです。

 今回はアンドレイ・コンチャロフスキー監督の「デッドフォール」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 犯罪組織の罠に落ちた刑事2人の運命を描いた本作は

 奇妙なユーモアに満ちあふれた刑事コンビ映画であります。

 国際色豊かなスタッフ&キャスト陣

 勢い任せに進行していく物語

 過去のアクション映画を巧みに利用して作られた小ネタの数々が

 融合することによって「想定外の笑い所」が生成されていく光景は

 私に「国際化時代特有のエネルギー」と

 「鑑賞前の予想を超える方向に物語が転がっていく感覚」を

 堪能する時間をもたらしました。

 (過渡期の痛みに耐えながら「新境地」に挑む挑戦者精神と

 「自分自身を笑いの種にする」度量を兼ね備えたS・スタローンの勇姿と

 生来の持ち味で勝負するK・ラッセルの自然体ぶりが

 ある種の感動と哀愁をもたらしている点も見逃せません。)

 本作こそ「80年代と90年代の間」に流れる空気を

 体現したアクション映画であると言えるでしょう。

 「アメリカ流刑事アクション」の方程式通りの物語でありながら

 他作品とは異なるユーモアセンスを宿した本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。