映画に感謝を捧ぐ! 「ザ・ダーク(2005年版)」

映画感謝人GHMです。

 

 今回はジョン・フォーセット監督の「ザ・ダーク(2005年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 サイモン・マギンの小説「Sheep」をもとにして作られた本作は

 精神的ホラー映画界屈指の怪作であります。

 回想シーンの多用・残酷描写よりも狂乱描写を重視した演出法

 時間と共に混乱していくストーリー展開が一堂に会する光景は

 私に「精神的迷宮にはまりこんでいく感覚」をもたらしました。

 (「意外な展開」に対する過剰なまでのこだわりによって

 理不尽且つ難解な幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「暴走する精神的残酷趣味」が生んだ怪物と呼びたくなる

 作品であると言えるでしょう。

 ウィルスパニック映画の如き勢いで伝染していく「狂気」が

 興味と不快感をそそる本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。