映画に感謝を捧ぐ! 「シリアル・ママ」

映画感謝人GHMです。

 

 今回はジョン・ウォーターズ監督の「シリアル・ママ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

1993年のボルチモアで発生した連続殺人事件を

 もとにして?作られた本作は

 猟奇サスペンスと家族コメディが奇妙な形で共存する作品であります。

 モラルと伝統文化を重んじる「模範的な主婦」によって

 引き起こされた凶行を

 ホラー・サスペンス・コメディ・社会派要素を闇鍋的に詰め込みながら描くという

 大胆極まる映画的実験は

 私に「善と悪は紙一重の存在である」という危険な真理

 戦略的な悪ノリの醍醐味・人間の罪人性を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (主演女優K・ターナーの放つ「ゴージャスな殺気」

 現代の凶暴性を象徴するかのような若者&大衆描写が

 映画に対する悪趣味且つ美しい愛が

 作品の社会性と味わいを高めている点も見逃せません。)

 まさに、「映画史上最大級の凶悪さを誇る世直し映画」であると

 言えるでしょう。

 悪趣味精神漂う作品であるにもかかわらず

 凄まじいほどの爽快感と教訓性に満ちている本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。