映画に感謝を捧ぐ! 「ロスト・ウィークエンド」
映画感謝人GHMです。
今回はジェイミー・ブランクス監督の「ロスト・ウィークエンド」に
感謝を捧げようと思います。
1978年の映画「ロング・ウィークエンド」の
再映画化作品となる本作は
教訓性と段階的恐怖描写が冴え渡る作品であります。
大自然に囲まれながら休暇旅行を満喫する主人公夫婦に襲いかかる
「怪奇風味のトラブル」を
自業自得と理不尽のバランス感覚を保ちながら描くという挑戦は
私に「自然を侮ることの罪深さ」と「冒険活劇とホラーの類似性」を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(ハッピー・エンドへの流れを土壇場で転換させる変化球的な幕切れも見逃せません。)
まさに「非怪物系ホラー映画」の静かなる強豪と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
環境破壊に怒る「自然」をモンスター的に表現するという発想と
パニック・ムービーの定番「危機によって強められる絆」を
意地悪く加工する残酷さによって生を受けた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。