映画に感謝を捧ぐ! 「血の祝祭日」

映画感謝人GHMです。

 今回はハーシェル・ゴードン・ルイス監督の「血の祝祭日」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 古の女神「イシュタル」を復活させるため

 殺人を行う男の運命を描いた本作は

 怪奇映画の新次元を開いた歴史的怪作であります。

 残酷趣味性と絵画性を兼ね備えた映像表現&特殊メイク

(特殊効果をほとんど用いることなく「モンスターの恐怖」を生み出している点に

 驚かされました。)

 ホラー的不快感と神秘性をかき立てる音楽

 妖気漂う「風貌」を持った登場人物が一堂に会して

 残虐性と宗教風味に満ちたホラー映画を生成していく光景は 

 

 私に昨今のホラー映画とは異なる「粘着的な恐怖」をもたらしました。

 (ホラー映画の定番要素「ハッピー・エンドの形態を取りながら不安を煽る幕切れ」を

 確立した作品である点も見逃せません。)

 まさに「芸術的残酷映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 映画史上最大級の「罪深き喜び」と宗教に対する残忍な皮肉が一体となった本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。