映画に感謝を捧ぐ! 「レインマン」

 映画感謝人GHMです。

 今回はバリー・レビンソン監督の「レインマン」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 「遺産相続」がもたらす縁によって再会した兄弟の

 奇妙な旅を描いた本作は

 後年の「癒し系映画」に対する道しるべとなった人情劇であります。

 家族劇&道中劇の方程式に沿って進行しながら

 感動誘発的表現や説明台詞を最小限度にとどめ

 ユーモアと心の動きに重きを置いたにストーリー

 アクション映画的な躍動感と80年代風味の明るさを兼ね備えた映像

 涙や表情変化に依存することなく「キャラクターの思い」を表現することに挑んだ俳優&女優陣

 物語の空気に順応しつつ、持ち味を発揮する音楽が一堂に会する光景は 

 私に「直球勝負の醍醐味」と「映画的バランス感覚の大切さ」を

 体感する機会をもたらしました。

 (「万事解決のハッピー・エンド」に背を向けて

 「寂しさと温もりが相まみえる幕切れ」を選択することによって

 感動狙いの臭みを緩和している点も見逃せません。)

 まさに「人情劇の教科書」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 主演男優D・ホフマンの「哀愁と喜劇性がバランス良く配合された名演」と

 T・クルーズの「共演者&スタッフ陣を引き立てる調味料」としての魅力が冴え渡る本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。