映画に感謝を捧ぐ! 「ロミー&ミッシェル」
映画感謝人GHMです。
今回はデビッド・マーキン監督の「ロミー&ミッシェル」に
感謝を捧げようと思います。
「高校卒業10周年」を祝う同窓会に参加するため
故郷をめざす女性2人の運命を描いた本作は
軽快にしてダーティーな人情喜劇であります。
資本主義社会における成功の定義・人間の虚栄心に対する皮肉に満ちた物語を
80年代風味漂う音楽・青春映画とドタバタ喜劇を融合させたかのような演出
多種多様な衣装&舞台を駆使して描くという試みは
私に「喜劇の衣をまといながら風刺の刃を放つ」醍醐味と
登場人物を「模範的な善人」として描かず
「反優等生的であっても憎めない人々」として描くことの素晴らしさを体感する機会をもたらしました。
まさに「青春映画と女性映画の魅力を共有する」作品であると言えるでしょう。
「時の流れが人間を変えていく」事の明暗と
女性の心に宿る「天使と悪魔」を硬軟のバランス感覚を保ちながら描ききった本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。