映画に感謝を捧ぐ! 「デモリションマン」
映画感謝人GHMです。
今回はマルコ・ブランビラ監督の「デモリションマン」に
感謝を捧げようと思います。
36年の時を経て甦った刑事と凶悪犯の対決を描いた本作は
アクション・ユーモア・風刺性が奇妙な形で同居する近未来SF映画であります。
破壊的なアクション・シーンとコミック風味の映像テクノロジーを駆使して
「制御なき清潔さ&効率の追求」がもたらす人間性の喪失と社会の弱体化に
警鐘を発するという大胆なる試みは
私に「荒削りなストーリーが作品のメッセージ性を高める」光景と
「適度な不健康&暴力」の効能を体感する機会をもたらしました。
(不慣れなSF世界の中で悪戦苦闘するS・スタローンと
軽妙なる暴れん坊ぶりを発揮するW・スナイプスの対照的な勇姿が
ある種の感動へとつながっている点も見逃せません。)
まさに「水清ければ魚住まず」という格言と「個人の理想主義に社会をゆだねる事の危険性」を
j映像化することに挑戦した軽量娯楽映画であると言えるでしょう。
映画史上屈指の「暴力的社会風刺」・後年の映画史を予見したかのような小ネタ
特撮ヒーロー的な舞台&衣装が冴え渡る本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。