映画に感謝を捧ぐ! 「2000人の狂人」
映画感謝人GHMです。
今回はハーシェル・ゴードン・ルイス監督の「2000人の狂人」に
感謝を捧げようと思います。
南部の町「プレザント・ヴァレー」で繰り広げられる惨劇を描いた本作は
悪趣味精神全開で「歴史と人間の残虐性」を世に示したホラー映画であります。
歴史の暗部がもたらした「殺戮の宴」を
お祭り感覚・ブラック・ユーモア精神・残酷趣味・嫌みなまでに陽気な挿入曲を融合させながら描くという
大胆不敵な試みは
私に「恐怖と笑いが近しい存在であること」
「罪深い行いをエンターテインメントに変えてしまう」娯楽技術が暴走する光景
体感する時間をもたらしました。
(虐殺を行う人間たちを「普通の庶民」として描くという
意地悪にして教訓的な手法を用いている点も見逃せません。)
まさに「虐殺祭り映画」の称号にふさわしい作品であると言えるでしょう。
アメリカという国が持つ「底知れなさ」と怪談の持つ「悲劇性」が
奇妙な形で調和した本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。