映画に感謝を捧ぐ! 「ザ・リッパー(2010年版)」
映画感謝人GHMです。
今回はウェス・クレイブン監督の「ザ・リッパー(2010年版)」に
感謝を捧げようと思います。
16年の時を超えて繰り広げられる惨劇を描いた本作は
他のホラー映画とは一味違う過激さを持った作品であります。
ホラー映画特有の「派手な特殊効果・残虐な殺人シーン」を最小限度にとどめ
精神障害・遺伝・幼少期の記憶を
ホラー&サスペンスの道具として活用する作劇法と
怖いもの見たさ精神に秘められた危険要素・2010年代アメリカの学園事情に
着目する社会派的視点で勝負する精神は
私に「怪奇恐怖・犯人捜しサスペンス・社会情勢が融合する事によって生成させる」
ホラー映画の醍醐味を示してくれました。
(典型的ハッピー・エンドの形態を取りながら、後味の悪さや不安要素を残す
変化球的な幕切れとなっている点も見逃せません。)
本作こそ「初心者向けホラー映画」と「人間の思考的凶悪さをえぐり出す映画」を
兼ね備えた作品であると言えるでしょう。
ホラー映画の老舗W・クレイブン監督の猟奇的技法&社会派的目線と
死をも超越したモンスターの残忍卑劣ぶりが冴え渡る本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。