映画に感謝を捧ぐ! 「大いなる別れ」
映画感謝人GHMです。
今回はジョン・クロムウェル監督の「大いなる別れ」に
感謝を捧げようと思います。
叙勲前に失踪した戦友を探す
落下傘兵の運命を描いた本作は
ハードボイルドの王道と白黒映像の魅力が見事に融合した作品であります。
「不良的なムードを放つ主人公」・「犯罪組織」・「美しき悪女」といった
ハードボイルドの定番要素を着実に押さえたストーリー
陰影のある画作りが生み出す神秘性
主演男優H・ボガードのクールな佇まい&怪しげな個性を放つ共演陣
上品且つ場の空気に即した音楽&挿入曲が一体となる光景は
私に「方程式的なストーリーを映像表現+俳優・女優陣の魅力によって
補強していく光景」を堪能する機会をもたらしました。
(勧善懲悪性と哀愁がバランス良く配合された幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「ハードボイルド映画の教科書」と呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。
戦後アメリカの空気とハードボイルド作家たちの「女性不信精神」を体現した本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。