映画に感謝を捧ぐ! 「ケース39」

 映画感謝人GHMです。

 今回はクリスチャン・アルヴァート監督の「ケース39」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 謎めいた少女を救うために奔走する

 ソーシャルワーカーの運命を描いた本作は

 感動作の図式を痛烈に皮肉った作品であります。

 社会派映画と癒し系映画を融合させたかのような状況から

 怪奇恐怖映画へと変貌を遂げていくストーリーと

 怪奇映画・アクション映画・サスペンス映画を融合させたかのような映像表現が

 一体となる光景は

 私に「感動劇とモンスター・ホラーは遠くて近い関係にある」ことを

 体感する時間をもたらしました。

 本作こそ、1976年の映画「オーメン」と

 2000年代社会の抱える問題点を合体させることによって生を受けた

 作品であると言えるでしょう。

 子供特有の支配欲をモンスター映画的に表現した本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。