映画に感謝を捧ぐ! 「マルホランド・ドライブ」

映画感謝人GHMです。

 今回はデイヴィッド・リンチ監督の「マルホランド・ドライブ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

事故で記憶を失った女性と

 映画女優をめざす女性の運命を描いた本作は

 鑑賞者の精神力・思考力・読解力に挑む究極の挑戦作であります。

 怪奇的ムードに包まれた登場人物

 群像劇と謎解き要素を兼ね備えたストーリー

 絵画的美しさと妖しさを兼ね備えた映像から

 作り手のメッセージと真実を探り出す鑑賞法を必要とする作風を貫き通す精神は

 私に「ヨーロッパ絵画的空気を味わいながら、能動的鑑賞法を行う」

 時間をもたらしました。

 本作こそ「不条理文学的迷宮」と呼ぶにふさわしい映画作品であると言えるでしょう。

 背徳的且つ単純明快な人間模様に「情報と映像の鎧」を纏わせることによって

 映画界に生きる人々の「虚実の間に立つ感覚」を

 鑑賞者に体感させた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。