映画に感謝を捧ぐ! 「ロレンツォのオイル/命の詩」
映画感謝人GHMです。
今回はジョージ・ミラー監督の「ロレンツォのオイル/命の詩」に
感謝を捧げようと思います。
「副腎白質ジストロフィー」の治療法発見への道を開いた
オドーネ一家の実話をもとにして作られた本作は
パニック映画とは異なる極限状態のなかで
光り輝く「希望」に心打たれる実話系映画であります。
医療の歴史に刻まれた「悲劇と偉業」の記録を
社会派要素・娯楽的表現法・人情・チームバトル要素のバランス感覚を維持しながら描くという
軽業的且つ人道的な挑戦は
私に、社会の発展における「異端児」の必要性と
娯楽映画の長所を生かしながら「歴史的事件」を映像化することが
可能であることを示してくれました。
(複雑な専門用語に覆われたセリフを違和感なく発する俳優・女優陣の技量
可能な限り「ポジティブな言葉」を選ぶ言語センス
主人公夫婦の行動を完全に美化しない理性や
ハリウッド的ハッピー・エンドとは異なる爽快感を
与えてくれる幕切れをもたらす配慮を宿した作品である点も見逃せません。)
まさに「娯楽派G・ミラー監督の持ち味と歴史的偉業が最高級の結婚を果たす」事によって生まれた
作品であると言えるでしょう。
同情誘発に溺れず「運命を切り開く」勇気を示すことによって
他の難病映画とは一線を画した「感動」をもたらしてくれる本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。