映画に感謝を捧ぐ! 「ファインド・アウト」
映画感謝人GHMです。
今回はエイトール・ダリア監督の「ファインド・アウト」に
感謝を捧げようと思います。
過去の傷に囚われながら失踪した妹を捜す主人公の
孤独な闘いを描いた本作は
方程式的な物語の中に社会派風味を宿す巻き込まれ映画であります。
呪われた境遇によって培われた話術と身体能力を駆使して
妹を救おうとするヒロイン
「経験と自信」によって視野を制限されてしまった警察
見えざる凶悪犯の「壮絶な一夜」を
王道的アクション&サスペンス技法の限りを尽くして描くという手法は
私に「人生においては、いかなる体験も学びとなりうる」事を再認識する機会と
「日常世界における冒険活劇」を目の当たりにしているような感覚をもたらしました。
本作こそ「癒し系映画・巻き込まれサスペンス・社会風刺の属性を兼ね備えた」
恐るべき軽量作品であると言えるでしょう。
ロマンス・残酷描写を最小限度にとどめることによって
物語を滑らかに進行させる「映画的ダイエット精神」と
スーパーヒーローとダーティーヒーローの気質を兼ね備えたヒロイン像が冴え渡る本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。