映画に感謝を捧ぐ! 「ザ・シャドー ~呪いのパーティー~」
映画感謝人GHMです。
今回はマーカス・アダムス監督の「ザ・シャドー ~呪いのパーティー~」に
感謝を捧げようと思います。
心霊儀式「ウィジャ」によってもたらされた恐怖を描いた本作は
「教育性」に満ちあふれたホラー映画であります。
安易な好奇心による実験的行動によって危機を招き
日常的光景に対する過剰反応によって精神を蝕まれ
見えざる敵と単独行動によって命を奪われていく若者たちの姿を
青春映画・猟奇サスペンス・モンスター映画を融合させたかのような手法で描くという試みは
私に、ホラー映画における「危機的状況の作り方」と
「好奇心と慎重さのバランス感覚を保つことの重要性」について
再認識する機会をもたらしました。
(モンスター映画の「ご都合主義的展開」を逆手に取ることによって
残酷さと意地悪さを兼ね備えた幕切れを生み出している点も見逃せません。)
まさに「教科書系ホラー映画」の一形態を示した作品であると言えるでしょう。
段階的に薄められていく神秘性とキャラクター軽視に徹した作劇スタイルが
ある種のブラック・ユーモアを生み出す様が興味深い本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。