映画に感謝を捧ぐ! 「ロード・オブ・ウォー」
映画感謝人GHMです。
今回はアンドリュー・ニコル監督の「ロード・オブ・ウォー」に
感謝を捧げようと思います。
国際社会における兵器ビジネスの実態をもとにして作られた本作は
歴史教科書とは異なる形で「歴史」を教えてくれる過激作であります。
人類史の暗黒面をビジネスの場と見なすことによって
成功者となった男の人生を
アクション映画&MTV風味の映像表現と特殊効果を駆使して描くという
大胆不敵な試みは
私に「地球上から戦争&紛争が根絶されない」理由の一端と
「罪と報い」の複雑な関係に触れる機会をもたらしました。
(主演男優N・ケイジの静かなる怪演ぶりと
現実社会において「勧善懲悪」を成す事と
「安全な場所から他人を危険に追いやる」事によって利益を得る構図を
打ち破る事の難しさを暗示する幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさの「国際社会の理不尽な舞台裏」をクールに描いた作品であると言えるでしょう。
良き家庭人・スケール感のあるビジネスマン
「倫理的には不当で論理的には正当な」主人公の言動が
国際社会を支配する「闇の力」をえぐり出す本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。