映画に感謝を捧ぐ! 「欲望という名の電車(1951年版)」
映画感謝人GHMです。
今回はエリア・カザン監督の「欲望という名の電車(1951年版)」に
感謝を捧げようと思います。
テネシー・ウィリアムズの同名戯曲を
彼自身の脚色によって映画化した本作は
純文学性・心理戦要素・娯楽的表現法を兼ね備えた過激作であります。
社会の暗部を象徴するかのような人々の運命を
舞台的手法と映画的手法を融合させながら描くという試みは
私に「アクション映画&サスペンス映画とは異なるスリル」
「ホラー映画とは異なる怪奇恐怖」が入り交じった時間をもたらしました。
(M・ブランド&V・リーの壮絶なる七変化ぶりや
巧妙なる映像技&台詞によって
悲劇的状況をハッピー・エンド風に表現している点も見逃せません。)
技巧的且つ意地悪な形で一体化した作品であると言えるでしょう。
人間の死をほとんど用いることなく
殺人シーンに勝るほどの残虐さを示した本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。