映画に感謝を捧ぐ! 「マンハッタン花物語」

映画感謝人GHMです。

 今回はマイケル・ゴールデンバーグ監督の「マンハッタン花物語」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 「花」によって結びつけられた男女の運命を描いた本作は

 優しさと技巧を兼ね備えた恋愛映画であります。

 「劇的な事件」を最小限度にとどめているにもかかわらず

 緊張感と神秘性を保ち続ける事を可能にした演出&ストーリー

 (あえて「憎まれ役」を作らない事に挑戦する大胆さも素晴らしいです。)

 「ハリウッド的美男美女」を避けることによって

 漫画的なキャラクターに現実感を与えるキャスティング・センス

 セリフ以上に登場人物の心情を写し出す音楽&挿入曲が一体となる光景は

 私に「浮世離れした物語」と「社会の現実」が共存可能であることを示してくれました。

 (記号的な「感動誘発的表現」を多用しないことによって

 感動の純度を高めている点も見逃せません。)

 まさに「特殊効果なきファンタジー映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 

 映像的過激さや悪役に依存することなく進行していく物語が

 純度の高い感動と癒しを生み出した本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。