映画に感謝を捧ぐ! 「蠅男の恐怖」

 映画感謝人GHMです。

 今回はカート・ニューマン監督の「蠅男の恐怖」に

 

 感謝を捧げようと思います。

 

 ジョルジュ・ランジュランの小説「蠅」をもとにして作られた映画の

 1作目となる本作は

 精神的残虐性にあふれたSF映画であります。

 SF・モンスター映画・風刺劇・人情劇の持ち味が融合したストーリーと

 特撮技術と昆虫学が融合した映像表現が一体となる光景は

 私に「発想と映像技術が一体となったSF映画」の醍醐味と

 モンスター映画における「哀愁」の重要性を

 再認識する機会をもたらしました。

 (「愛情と欺瞞が交錯する」ハッピー・エンドが

 人間心理に対する痛烈な皮肉となっている点も見逃せません。)

 まさに「変化球系モンスターSF映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 後年の「ザ・フライ」とは異なる残酷さとブラック・ユーモア性に包まれた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。