映画に感謝を捧ぐ! 「霊廟」

 映画感謝人GHMです。

 今回はウーリー・ロメル監督の「霊廟」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 

 ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの同名小説をもとにして作られた本作は

 鑑賞者の気力と寛容さを試す挑戦作であります。

 ホラー風味の残酷描写&ポルノ風味の性描写

 

 閉鎖系サスペンスの王道を

 異常なまでの緩やかさで進んでいくストーリー

 時間と共に外道化していくキャラクターが一体となる光景は

 私に「映画に対する寛容さと忍耐力」を鍛える機会をもたらしました。

 (強引極まる真相と不条理にして不快な幕切れが

 作品の凶悪性を高めている点も見逃せません。)

 まさに「不快映画」の最高位に位置する怪作であると言えるでしょう。

 H・P・ラヴクラフト風味と2000年代サスペンス&ホラーの潮流が

 奇妙な形で共存する本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。