映画に感謝を捧ぐ! 「ロスト・ハイウェイ」
映画感謝人GHMです。
今回はデイヴィッド・リンチ監督の「ロスト・ハイウェイ」に
感謝を捧げようと思います。
数奇な現象に翻弄される主人公の運命を描いた本作は
文学性と不条理性が作品全体を支配する怪作であります。
絵画的な映像表現・妖しさ&怪しさに満ちたキャラクター
「状況説明をほとんど行うことなく超常的な状況を描くと」いう
恐るべき作劇法が一体となる光景は
私に、映像・キャラクターの「秘められた部分」を
考えながら鑑賞せざるを得ない状況と
残虐系絵画にあふれた美術館に招待されたかのような
感覚をもたらしました。
(映画史上まれに見る「エンドレス風味あふれる幕切れ」も見逃せません。)
まさに「不条理芸術型サスペンス・ファンタジー」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
迷宮感覚・映像美・凶暴性が共存することによって
精神力と脳力を大いに刺激する本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。