映画に感謝を捧ぐ! 「トラブル・イン・ハリウッド」

 映画感謝人GHMです。

 今回はバリー・レビンソン監督の「トラブル・イン・ハリウッド」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 アート・リンソンの著書「What Just Happened? Bitter Hollywood Tales from the Front Line」を

 彼自身の脚色によって映画化した本作は

 映画業界人の日常をクールに描いた作品であります。

 社会派的メッセージや映画的小ネタよりも

 映画的表現法の限りを尽くして「映画業界人の日常」を描く事を重視するという

 スタッフ陣の作劇精神は

 私に「自分とは異なる日常を生きる人々」をのぞき見る楽しさと

 人情と不人情・虚と実が融合する感覚を満喫する機会をもたらしました。

 (崖っぷちに立たされた主人公を冷徹な目線で捕らえた幕切れが

 人生の複雑怪奇さを象徴している点も見逃せません。)

 まさに「静かなる舞台裏映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 「映画の暴力シーン」に対する人々の反応を

 意地悪く皮肉る光景と

 演技とプライベートの間に立つかのようなB・ウィリスの怪演が印象深い本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。