映画に感謝を捧ぐ! 「鬼戦車T-34」
映画感謝人GHMです。
今回はニキータ・クリヒン&レオニード・メナケル監督の「鬼戦車T-34」に
感謝を捧げようと思います。
第2次大戦期のドイツで起きた実話をもとにして作られた本作は
映画的化学反応の持つ「可能性」の大きさを示した実話系映画であります。
国策映画ムード漂う幕開けから
悲劇と不条理喜劇が入り交じったかのような物語へと変化していく光景は
私に「表現上の制約に縛られた中で知力の限りを尽くす」作り手たちの思いと
活劇性と悲劇性の平和的共存の1形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(戦争の非情さを象徴する場面から
「絶望と闘志の入り交じった幕切れ」へと着地している点も見逃せません。)
まさに「反戦喜劇系実話系映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
陽気さと勇壮さの中に「自暴自棄感」を宿す主人公一行の姿が
他の戦争映画とは異なる形で「戦争の残酷さ」を写し出す本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。