映画に感謝を捧ぐ! 「ソイレント・グリーン」

映画感謝人GHMです。

 

 今回はリチャード・フライシャー監督の「ソイレント・グリーン」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ハリー・ハリソンの小説「人間がいっぱい」を

 もとにして作られた本作は

 精神的残酷さと説得力を兼ね備えたSF映画であります。

 SF映画特有の特殊効果&小道具に依存せず

 最小限の状況説明と社会性とファンタジー性を兼ね備えた着想によって

 「暗黒の未来」を表現するという手法は

 私に、SFにおける「社会派的目線&思考的柔軟性」の大切さと

 発展を求め続ける社会がたどり着く「終点」に関する1考察を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (主演男優C・ヘストンが放つ「英雄的オーラ」・クラシック音楽の皮肉な活用法

 「真実を示しながら決着は曖昧にする」幕切れが

 作品のメッセージ性と陰性のスリルを高めている点も見逃せません。)

 

 まさに「知性派SF映画」の歴史に輝く強豪作であると言えるでしょう。

 R・フライシャー監督&C・ヘストン氏の「SF的資質」と

 人間の欲求とテクノロジーの発展に潜む「マイナス面」が融合することによって生を受けた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。