映画に感謝を捧ぐ! 「プリズン(2006年版)

 映画感謝人GHMです。

 今回はウィリアム・バトラー監督の「プリズン(2006年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 看守自殺事件に秘められた謎に迫る

 刑事の運命を描いた本作は

 作劇的応用力に長けたホラー映画であります。

 刑務所映画の定番要素をホラー映画的に活用するという発想と

 お化け屋敷的感覚に彩られた特殊効果が一体となる光景は

 私に、ホラー映画における「閉塞感あふれる空間」の重要性と

 「悪心」の伝染性を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (映画の序盤に仕掛けられた「ハッタリ風味あふれる描写」が

 作品の神秘性を高めている点も見逃せません。)

 まさに「陰性おとぎ話」の1形態を世に示した作品であると言えるでしょう。

 数十年にわたって隠蔽された「事故」に翻弄される人々を通じて

 刑務所特有の「閉鎖性」がもたらす危険要素を写し出した本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。