映画に感謝を捧ぐ! 「オフィスキラー」
映画感謝人GHMです。
今回はシンディ・シャーマン監督の「オフィスキラー」に
感謝を捧げようと思います。
運命の悪戯によって殺人衝動に目覚めた
OLの運命を描いた本作は
現代社会の暗部を体現するサスペンス映画であります。
殺伐とした職場環境と歪んだ家庭環境が生み出した
「静かなるモンスター」の凶行を
ブラックユーモア・残酷描写・日常劇風味を駆使して描くという試みは
私に、サクセス・ストーリー&サイコサスペンス&社会派映画が
奇妙なバランスで共存する光景を目の当たりにする機会をもたらしました。
まさに「ダーティ・ヒロイン映画界」の静かなる強豪作と呼びたくなる
作品であると言えるでしょう。
凶行を重ねるによって成長し、魅力的?になっていく主人公の姿と
不況によって荒廃していく企業社会を意地悪な目線で見つめたストーリーが
外見以上の社会性と背徳的感動を呼び起こす本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。