映画に感謝を捧ぐ! 「シャドー・チェイサー(2012年版)」

  映画感謝人GHMです。

 今回はマブルク・エル・メクリ監督の「シャドー・チェイサー(2012年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 誘拐された家族を救うため、父親の秘密に迫る男の

 運命を描いた本作は

 「巻き込まれ映画」史上まれに見る珍品であります。

 B・ウィリスのキャラクター・イメージを逆手に取った活用法

 多種多様な舞台で展開されるアクション・シーン

 陰謀サスペンス風味とホームドラマ風味を兼ね備えた「謎解き」

 「一般人」ならではの無謀さとプロ顔負けの身体能力を兼ね備えながら

 「活躍の場」をなかなか与えられない主人公

 主人公に感化され?時間と共に単細胞化していく悪の首領

 アクション映画としては珍しい「組織力による決着」が一堂に会する光景は

 私に、アクション映画特有の「突っ込み所」を逆手に取る妙技と

 「素人感覚」でプロフェッショナルの陰謀を引っかき回す面白さに

 触れる機会をもたらしました。

 (誘拐劇の定番を逆手に取る手法を取っている点や

 ホームドラマ風味の幕切れへと着地している点も見逃せません。)

 まさに「巻き込まれアクション映画」の定番要素を豪快にからかう

 挑発作であると言えるでしょう。

 闘いの中で「父親の真実」を知り、暴力に染まっていく主人公と

 彼の暴走ぶり&強運に翻弄される各種諜報機関の姿が

 他のアクション映画とは異なる「ブラック・ユーモア性」を放つ本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。