映画に感謝を捧ぐ! 「ジャッカー」

 映画感謝人GHMです。

 今回はエリック・レッド監督の「ジャッカー」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 殺し屋コンビに誘拐された少年の

 危険な旅を描いた本作は

 アクションと心理戦が共存する「脅威の軽量映画」であります。

 

 ロマンスや情緒に溺れず 「殺し屋コンビと少年の関係」を描くことに徹したストーリー

 素朴な迫力に満ちたアクション・シーン

 R・シャイダーの「冷酷さの裏に秘めた哀愁」、A・ボールドウィンの「壮絶なる怪演」

 H・クロスの「闘いの中で少年から大人へと変化していく風貌」が融合する事によって生じる

 演技的化学反応が一体となる光景は

 私に、映画作りにおける「スケール感を抑制する」ことの大切さと

 極限状態における「状況を冷静に観察すること」の重要さについて

 再認識する機会と

 人間力の限りを尽くした「闘い」のスリルを堪能する時間をもたらしました。

 (勧善懲悪の枠を超越した「男気」に満ちた幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「凶暴にしてクールな道中映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 絶体絶命の状況下に追い込まれた少年が

 人間力の限りを尽くして「活路」を見いだしていく姿と

 

 少年との交流によって「精神的弱点」をさらけ出し

 崩壊していく殺し屋コンビの姿に心打たれる本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。