映画に感謝を捧ぐ! 「ディーラーズ」

  映画感謝人GHMです。

 今回はコリン・バックシー監督の「ディーラーズ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ロンドンの大手銀行で発生した

 1億ドルの欠損を取り戻すために奮闘する人々の

 運命を描いた本作は

 映画的加工術の1形態を示した恋愛劇であります。

 「職場恋愛劇」の基本要素に

 マネーゲームの内幕・青春映画的演出・人生訓を

 融合させることによって「スリル・ロマンス・社会性を兼ね備えた恋愛映画」に

 仕立て上げようという試みは

 私に「王道の醍醐味」と

 「映画的格上げ」の妙技を体感する機会をもたらしました。

 まさに、鑑賞者に「程よい緊張感とお色気を提供する」サービス精神に満ちた

 作品であると言えるでしょう。

 社会派的メッセージよりも「大衆娯楽要素」を重んじる潔さと

 必要最小限のスケール感を保ち続ける冷静さによって

 情報&感動誘発過多に陥らない「スリムな作品」となった本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。