映画に感謝を捧ぐ! 「ナポレオン(復元版)」
映画感謝人GHMです。
今回はアベル・ガンス監督の「ナポレオン(復元版)」に
感謝を捧げようと思います。
フランスの英雄ナポレオン・ボナパルトの生涯をもとにして
1927年に作られた映画の復元版(復元年は1981)となる本作は
実話系歴史大作史上最大級の
高揚感と技巧性を誇る作品であります。
ナポレオンの生涯&フランス革命史における「盛り上がる部分」を
重んじることに徹したストーリーと
膨大なる人員&建造物・多彩な映像技を駆使する事によって生成された
大作感と説得力を兼ね備えた映像が
一体となる光景は
私にサイレント映画特有の「内面を想像しながら鑑賞する」楽しさ
娯楽的迫力・歴史の内幕をのぞき見る喜びを
同時体験する機会をもたらしました。
(説教臭を感じさせることなく「風刺要素」を挿入している点や
実話系映画であるにもかかわらず
「映画的盛り上げを維持したまま幕切れを迎える」という娯楽的配慮が成されている点も
見逃せません。)
まさに「歴史のドラマ性」を豪華絢爛且つ文学的に示した
実話系映画であると言えるでしょう。
1927年の作品と1981年の映画テクノロジーが融合することによって
復活を遂げた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。