映画に感謝を捧ぐ! 「サイレント・ランニング」
映画感謝人GHMです。
今回はダグラス・トランブル監督の「サイレント・ランニング」に
感謝を捧げようと思います。
地球に緑を取り戻すため
宇宙船で植物を育てる男の運命を描いた本作は
後年のSF映画に多大な影響を与えた作品であります。
ロボット・宇宙船・植物を組み合わせるという発想
「自然と人間の関係」を風刺性と希望に満ちた形で描いたストーリー
素朴でありながらもスケール感と技巧を感じさせるSF的映像表現
SF映画らしからぬ「穏やかさ」に満ちた音楽
主演男優B・ダーンの哀愁漂う熱演&一人芝居
共演ロボット陣のサイレント風名演?が
一体となる光景は
私に「愛と凶暴性の近似性」・「科学信仰の暗部」
「空間的制約によって生じる精神的広がり」を
同時体験する機会をもたらしました。
(絶望と希望が入り交じった幕切れが生む「苦くも美しい感動」も見逃せません。)
まさに「人情系SF映画」の1形態を示した作品であると言えるでしょう。
主人公の「自然に対する純愛」と物言わぬロボット達の「同胞愛&忠義」に心打たれる本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。