映画に感謝を捧ぐ! 「ワン・モア・タイム」
映画感謝人GHMです。
今回はエミール・アルドリーノ監督の「ワン・モア・タイム」に
感謝を捧げようと思います。
自動車事故によって夫を失った女性に降りかかる
奇妙な運命を描いた本作は
恋愛喜劇的加工の醍醐味を見せてくれる作品であります。
宗教映画&変態映画になりかねないような設定を
ホームドラマ・ドタバタ喜劇・ファンタジーを融合させたかのような映像表現
「段取り」を丹念に描く作劇法・絶妙の音楽配置によって
愛とユーモアにあふれた恋愛劇へと変化させていくという手法は
私に「浮世離れした状況に説得力を与える」妙技と
「アメリカ映画的明るさとヨーロッパ映画的苦味が絶妙のバランスで配合される」光景を
堪能する機会をもたらしました。
(「多少強引であっても人道&物語のしての筋を通す」結末となっている点も見逃せません。)
まさに「癒し系ドタバタ恋愛喜劇」と呼びたくなる作品であるといえるでしょう。
映画全体を覆う「童話的ムード」と
恋愛劇の脇役達に注がれる「愛深き目線」が心地良い本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。