映画に感謝を捧ぐ! 「イントレランス」

  映画感謝人GHMです。

 

 今回はD・W・グリフィス監督の「イントレランス」に

 

 感謝を捧げようと思います。

 

 4つの時代で展開される「不寛容による悲劇」を描いた本作は

 歴史大作史上最大級の「スケール感とバランス感覚」を誇る作品であります。

 4種類の物語を破綻させることなく渡り歩く平衡感覚

 宗教映画・社会派映画・歴史劇・恋愛悲劇・反戦映画を兼任する度量

 終始「ストーリー展開&作品世界に応じた速度と見せ方」を維持し続ける映像技

 人類の歴史に対して「過激な警鐘」を放つ精神力&倫理観が

 

 一体となる光景は

 私に、人類の歴史における「物質的変化と精神的不変性」

 複数ジャンルの映像技法&物語を操る妙技

 娯楽的魅力と社会派的メッセージとの「平和的共存」の1形態を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (SF映画を凌ぐほどの「壮大さ」を持ったハッピー・エンド風幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「時間旅行型教訓劇」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 SF映画とも「キートンの恋愛三代記」とも異なるタイムスリップによって

 「不寛容」の恐怖をえぐり出す本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。