映画に感謝を捧ぐ! 「ウォッチャーズ」

 映画感謝人GHMです。

 今回はモーガン・J・フリーマン監督の「ウォッチャーズ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 三角関係のもつれが生んだ惨劇を描いた本作は

  

 男女関係論とサスペンスが融合した作品であります。

 不幸の連鎖と「恋人関係の精算」を軽んじる男性心理が生んだ

 「凶暴なる純愛ヒロイン」の運命を

 段階的に強化しながらも要所は曖昧にぼかす残酷描写と

 青春映画的演出法によって描くという試みは

 私に「男女間の精神的相違点」と「猟奇犯罪者に徹する事の難しさ」を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (ヒロインが思いを寄せる男性を「好感の持ちにくい人物」として描いている点や

 ホラー映画的に「シリーズ化」することを意識したかのような最後が

 作品に「ブラック・ユーモア性」を与えている点も見逃せません。)

 ある意味本作は「初級者向け悪女サスペンス」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 青春映画的な人間模様が時間と共に暴力的になっていくストーリー展開と

 タフな悪女でありながらも非情に徹しきれないヒロインの奮闘ぶりが

 ある種の感動と恐怖を感じさせる本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。