映画に感謝を捧ぐ! 「ノー・マンズ・ランド(2001年版)」

映画感謝人GHMです。

 今回はダニス・ダノヴィッチ監督の「ノー・マンズ・ランド(2001年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

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 ボスニアの中立地帯「ノーマンズ・ランド」で出会った兵士3人と

 彼らを取り巻く人々の姿を描いた本作は

 戦争映画史上最大級の「クールな恐怖」に包まれた作品であります。

 紛争地帯の中心点で「塹壕」という名の閉鎖空間に囚われた男たちによる

 「危険極まる交流」の行方を

 「娯楽的ヒューマニズム&感動誘発に背を向ける」非情さ・軽量映画的アクション&ユーモア

 国際社会と戦争に対するブラック・ユーモア的目線を駆使して描くという試みは

 私に、戦争は「始めるのは容易く、終わらせるは難しい」存在であるという法則

 2000年代の国際社会を覆う「混沌」の深さ

 各所にちりばめられたユーモアが「物語の悲劇性&残酷性を高める」光景を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「死に勝る残酷さ」が支配する幕切れが戦争の残酷さと

 人間の「他者に対する非情さ」を体現している点も見逃せません。)

 まさに「世の偽善と検証なき正義漢の恐怖」をえぐり出す

 陰性戦争映画であると言えるでしょう。

 不条理文学性と娯楽映画性が奇妙なバランスで配合されることによって

 人類史の闇を写し出す本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。