映画に感謝を捧ぐ! 「デザート・スコルピオン」

 映画感謝人GHMです。

 今回はジョセフ・ジトー監督の「デザート・スコルピオン」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 紛争地帯にて音信不通となった偵察隊の

 捜索を命じられた特殊部隊の運命を描いた本作は

 作り手の意図を超えたユーモアと懐メロ的魅力にあふれた

 アクション映画界の珍品であります。

 最終決戦までほとんど戦わない主人公

 精鋭部隊らしかなぬ行動を取る仲間達

 勧善懲悪劇の形態を取りながら

 情報過多と豪快な展開によって不条理化していくストーリー

 前半は凶暴且つ狡猾、後半は愚かな悪役陣

 「主要メンバーの周辺人物が犠牲となる」西部劇風味のアクション・シーンが

 一体となる光景は

 私に「アメリカ流アクション映画」に対する無意識の皮肉と

 「80年代映画風味」を味わう機会をもたらしました。

 (事件解決後の「後日談」が笑い所と化している点も見逃せません。)

 まさに「ブラック・ユーモア系アクション映画」の1形態を示した作品であると言えるでしょう。

 80年代のアメリカ映画界で活躍した「キャノン・フィルムズ」系メンバーならではの

 ハッタリ精神&国際感覚と

 

 90年代的「どんでん返し精神」に彩られた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。