映画に感謝を捧ぐ! 「キャビン」

 映画感謝人GHMです。

 今回はドリュー・ゴダード監督の「キャビン」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 謎の一団によって「実験対象」にされた男女5人の運命を描いた本作は

 各種残虐性を徹底追求したサスペンス・ホラーであります。

 古今東西のサスペンス・ホラー・SF的手法の限りを尽くして

 物理&精神的残酷さ+理不尽さの極みをめざそうとい試みは

 私に「心身両面を刺激する恐怖」と「ホラー映画の持つ懐の広さ」を

 体感する機会をもたらしました。

 (違和感を感じさせることなくスケール感を高めていく

 作劇的技術力と

 絶望とブラック・ユーモア風味が入り交じった幕切れへと

 着地する精神力を兼ね備えた作品であるという点も見逃せません。)

 本作こそ「不条理文学系サスペンスホラー」と呼ぶにふさわしい

 異色作であると言えるでしょう。

 H・P・ラヴクラフト&S・キングを思わせるような物語を

 軽量サスペンス&ホラー映画のスタイルで表現するという

 離れ業を可能にした本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。