映画に感謝を捧ぐ! 「バンパイア・ラヴァーズ」
映画感謝人GHMです。
今回はロイ・ウォード・ベイカー監督の「バンパイア・ラヴァーズ」に
感謝を捧げようと思います。
ジョゼフ・シェリダン・レ・ファニュの小説「吸血鬼カーミラ」を
もとにして作られた本作は
童話的ムードと背徳的快楽が奇妙な形で共存する
吸血鬼映画であります。
ホラー的過激さと幻想的な雰囲気を兼ね備えた残酷描写&性描写
五体の限りを尽くして怪奇要素&エロティシズムを醸し出す俳優・女優陣
軽量ホラーの香りの放ちながらも品格のある作品世界が一体となる光景は
私に「CG技術に依存しない、人間力あふれる怪奇恐怖&お色気」の醍醐味と
「上品さと大衆娯楽性との平和的共存」の1形態を目の当たりにする機会を
もたらしました。
(人間達による「吸血鬼退治」を吸血鬼以上の残酷さで表現することによって
正義も悪も「暴力」という領域においては
平等であると言うことを示している点も見逃せません。)
まさに「残酷おとぎ話映画」の雄と呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。
怪奇映画界の名職人集団によって
背徳の美とモンスター映画の醍醐味がバランス良く配合された本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。