映画に感謝を捧ぐ! 「ユートピア(1951年版)」

映画感謝人GHMです。

 今回はレオ・ジョアノン監督の「ユートピア(1951年版)」に

 

 感謝を捧げようと思います。

 

 遺産相続によって島を手に入れた男二人の運命を描いた本作は

 大衆的思考に即して作られた冒険喜劇であります。

 波状攻撃の如く繰り出される「バラエティ番組的小ネタ」の数々と

 人々の持つ「冒険&美しき異性への憧れ」・「税金&管理社会への不満」

 「1国の主になりたいという願望」が一体となる光景は

 私に映画の持つ「心の垢を洗い落とす」機能の素晴らしさを

 体感する機会をもたらしました。

 (コミカルさの中に風刺性を宿す幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「大衆派喜劇」の歴史に輝く強豪作であると言えるでしょう。

 大衆心理に対する観察眼と喜劇&活劇的技術力の融合によって生まれた本作と

 

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。