映画に感謝を捧ぐ! 「スクワーム」
映画感謝人GHMです。
感謝を捧げようと思います。
リチャード・カーティスの同名小説をもとにして作られた
(実話をもとにして作られたという説もある)本作は
醜悪にして微笑ましいホラー映画であります。
長きにわたって魚釣りの餌として使われてきた「ゴカイ」が
小柄な身体を生かした戦術性?と
人間達の電気と嵐がもたらした攻撃力・機動力・組織力を駆使して
人間達を恐怖のどん底に陥れる光景を
残酷描写への執念とゴカイへの愛情を込めて描くという試みは
私に「捕食者と餌が逆転する世界」と
弱者とされてきた存在「己の強み」を生かすことによって
強者を打ちのめす風景を同時体験する機会をもたらしました。
(ゴカイが肉体のみならず「精神」をも犯す存在として描かれている点や
ハッピー・エンドの裏側に「人間の敗北」を感じさせる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「教訓系悪趣味ホラー」と呼びたくなる光景であると言えるでしょう。
物語・演技両面で人間達を圧倒する「ゴカイ」の奮闘ぶりと
スタッフ陣のマニア的なこだわりが光る本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。