映画に感謝を捧ぐ! 「リアリティ・バイツ」
映画感謝人GHMです。
今回はベン・スティラー監督・出演の「リアリティ・バイツ」に
感謝を捧げようと思います。
ドキュメンタリー作家を夢見る女性と
彼女を取り巻く人々の運命を描いた本作は
奇妙なバランス感覚を有する日常映画であります。
社会の現実と少女漫画風味が混ざり合ったストーリー
軽妙でありながらも「人生の苦味」を感じさせる演出
戦術的に盛り込まれた挿入曲&小ネタの数々が一体となる光景は
私に、「シリアスな状況をユーモラスに表現する手法」の醍醐味を堪能する時間と
映像業界の舞台裏の一端に触れる機会をもたらしました。
(王道的ハッピー・エンドに「ささやかな皮肉」を込めた終幕と
作家魂とブラック・ユーモアが結合したかのようなエンドロールが
作品の味わいと現実感を高めている点も見逃せません。)
まさに「変化球系サクセス・ストーリー&青春映画」の1形態を
世に示した作品であると言えるでしょう。
ドタバタ喜劇派B・スティラーの「秘めたる繊細さ」を感じさせる本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。