映画に感謝を捧ぐ! 「聖衣」

 映画感謝人GHMです。

 今回はヘンリー・コスタ監督の「聖衣」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 聖書から生まれたロイド・C・ダグラスの同名小説を

 もとにして作られた本作は

 聖と俗がバランス良く配合された大作映画であります。

 

 宗教映画のメッセージ性・スター映画の華やかさ・歴史大作のスケール感

 大衆娯楽流ロマンス・サスペンス・アクションが一堂に会しながら

 互いの個性をつぶし合うことなく共存する光景は

 私に「社会派的手法・大衆食堂風味・華麗なる舞台&衣装

 スターの存在感」を同時に味わう機会をもたらしました。

 (悲劇をハッピー・エンド風に表現する技法や

 残酷なシーンを巧みに抽象化する配慮が成されている点も見逃せません。)

 まさに「宗教系歴史大作」の歴史に輝く堅実作であると言えるでしょう。

 大作映画を形成する要素を網羅しながら

 滑らかに物語を進行させていく姿に驚かされる本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。