映画に感謝を捧ぐ! 「リベンジ(2008年版)」
映画感謝人GHMです。
今回はジョセフ・ガズマン監督の「リベンジ(2008年版)」に
感謝を捧げようと思います。
陵辱され、友人を殺された少女の
孤独な闘いを描いた本作は
娯楽本能が暴れ馬の如く荒れ狂う怪作であります。
復讐西部劇の王道に沿ったストーリーによって
ホラー的残酷描写・ポルノ的性描写・アクション・シーンの羅列に
映画的大義名分を与えるという手法は
私に映画鑑賞における「理性と本能のせめぎ合い」を体感する時間と
バイオレンスとサクセス・ストーリーが奇妙なバランスで共存する光景を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(やりたい放題感漂う物語であるにもかかわらず
誇りと哀愁に満ちた幕切れへと着地している点も見逃せません。)
まさに、復讐映画史上まれに見る「野性」を放つ作品であると言えるでしょう。
イタリア西部劇の魂と2000年代文化が融合することによって生を受けた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。